作新学院大学からのお知らせ

【学生インタビュー】教員採用試験合格者

【学生インタビュー】教員採用試験合格者
(最終更新日:2023/05/12)

2022年3月13日
 教員採用試験に合格した人間文化学部発達教育学科4年 田崎 真由希さん藤本 暁都さん菱沼 理乃さん赤松 航洋さん に、本学での学びや試験勉強について聞いてみました。
 
⇒教職をめざす学生へのサポート体制は こちら


栃木県公立小学校合格  田崎 真由希さん (黒磯高等学校出身)

  • インタビュー1
    田崎 真由希さん

教員をめざすきっかけを教えてください
 小学校時代の担任の先生がきっかけで教員をめざすようになりました。その先生のおかげで学校での生活がとても楽しい思い出となったため、私自身も児童一人一人に寄り添い、児童に「毎日学校が楽しい!」と思ってもらえるような居場所を作ることができる教員になりたいと思っています。
 
合格に向けてどのような準備をしましたか?
 1年生の頃に、作新学院大学の 教員採用試験講座 を受講したり、教育実習の前に各教科の復習はしていましたが、採用試験に向けての本格的な勉強に取り組んだのは4年生になる春休み頃です。試験勉強を始めるのがとても遅くなってしまったため、多くの参考書を使うのではなく栃木県の過去問を何周も解きました。その際、例えば選択肢問題であれば、正解の選択肢だけではなく、その他の選択肢についてもしっかり調べてノートにまとめるようにしました。それによって、分からない範囲を理解し効率的に復習することができたと思います。
 
作新大での学びはどのように役立ちましたか?
 2次試験の対策は自分一人では難しいため、作新学院大学で実施していた 「個人面接」・「集団討論」の練習 に毎回参加していました。試験本番の空気を自分なりに掴むことができたのは、この練習のおかげだと思います。また、自分と同じように合格をめざす仲間と一緒に練習を行うことは「自分ももっと頑張らないと」と思うきっかけにもなりましたし、この環境で勉強できたことは試験合格にも繋がっていると感じます。
 
後輩へのメッセージをお願いします
 作新学院大学の良いところは、小学校教諭の免許だけでなく特別支援学校教諭の免許も取れるところです。特別支援教育の知識は、小学校の教員をめざしている人にもとても役立つと思います。 また、発達教育学科は少人数制なので、先生方から手厚くご指導いただけるところも作新学院大学の良いところだと思います。


栃木県公立小学校合格  藤本 暁都さん (今市高等学校出身)

  • インタビュー2
    藤本 暁都さん

教員をめざすきっかけを教えてください
 教員をめざす一番のきっかけは、小学校5~6年生の時の担任の先生に強い憧れを持ったからです。しかし、小学生の頃は「将来こんな大人になりたいな」という漠然とした考えしかありませんでした。本気で教員をめざそうと考えたタイミングは、高校生の頃です。進路に悩んでいて、改めて自分が何になりたいかを考えた時、教員になりたいという目標ができました。その気持ちは、大学入学後により一層強くなりました。
 将来は、憧れの先生のように、児童が悩んでいる時に声をかけ、背中を押して支援していけるような教員になりたいと思っています。
 
合格に向けてどのような準備をしましたか?
 教員採用試験の一年程前から、少しずつ試験勉強を始めました。最初に、自分が受けようと考えている県の問題傾向を確認し、それを参考にして、まずは自分の好きな教科から始めました。一日に数時間、毎日だと正直辛いので、やる気が出ないときは行わないこともありました。本格的に勉強を始めたのは、教育実習後の12月です。この時期からは殆ど毎日、大学の 図書館 に通い勉強していました。好きな教科を行いつつ、苦手な教科を中心に取り組みました。栃木県では、今回から試験に副教科が追加されたので、自分の想定よりも少し早めの時期から試験勉強に取りかかった方が良いと思います。
 お勧めの勉強法は、YouTubeを活用した勉強です。私の場合は、特に社会と副教科の勉強に効果的でした。また、「人に頼る」ことも、試験勉強を乗り越える上で重要なポイントです。私の場合は、一つ上の先輩から使用していた教材を全てもらい受けたことで、すぐに勉強を始めることができました。但し、早めに取りかかりすぎて、燃え尽き症候群にだけは注意が必要です。
 2次試験対策としては、作新学院大学で週に一度行われる 教員採用試験講座 を受講することが大切です。講座は、自分以外の人と出会える絶好の機会です。もちろん講座の内容も大切ですが、誰かと何かを行うということもすごく大切で、心が楽になります。2次試験の勉強を自分一人で全て行うというのは不可能です。1次試験以上に「人に頼る」ということが大切になってきます。ぜひ、週に一度の講座に参加し、そこで出会った人たちと、空き時間等を利用して試験対策を行ってみてください。本当に有意義な時間になると思います。
 
作新大での学びはどのように役立ちましたか?
 最も印象に残っている学びは、教育実習です。一ヶ月という長い期間、新しい環境で過ごさなければならないと考えたら緊張で倒れそうでした。実際、実習を経験してみると、初日は想像通りとても緊張しました。これ以上の緊張はそうそうないなと感じた程です。しかし、日が進むにつれて、多くの先生や児童と接した経験は、将来プラスになると感じることばかりで、実習後半ももちろん緊張はしましたが、実習先の先生方や児童と過ごす時間は楽しくて仕方ありませんでした。
 実習では、自分から色々なことに積極的に挑戦し、有意義な時間にすることも大切です。実習での経験は、必ず教員採用試験や将来に役立つ学びとなります。私の場合は、教育実習でたくさん緊張したおかげで、教員採用試験本番ではあまり緊張せずに自分の力を発揮できたことが、合格に繋りました。
 
後輩へのメッセージをお願いします
 作新学院大学の発達教育学科は、少人数制ということもあり、手厚い支援を受けることができます。経験豊富な先生方が、学生一人一人に対して丁寧な指導をしてくださいます。また、進路相談や就職支援に対しても手厚く、教員をめざしている場合は 教職実践センター、一般企業への就職をめざしている場合は キャリア・就職支援課 で、それぞれの進路に合わせた充実したサポートを受けることができます。


福島県公立小学校合格  菱沼 理乃さん (作新学院高等学校出身)

  • インタビュー3
    菱沼 理乃さん

教員をめざすきっかけを教えてください
 大学入学当初から、教員になりたいという夢を持っており、小学校での教育実習を経験してその思いがより強くなりました。将来は、児童と共に成長できるよう、常に学ぶ意識を忘れない教員になりたいと考えています。
 
合格に向けてどのような準備をしましたか?
 私は部活を早期引退し、大学3年生の春から本格的に試験勉強を始めました。作新学院大学の 教職実践センター では、分からない問題があれば、すぐに先生方に質問することができるので、私も空き時間に利用して、たくさん指導していただきました。
 1次試験に合格した後は、2次試験に向けて論作文や面接、模擬授業の練習に取り組みました。論作文対策としては、多くの先生方に繰り返し何度も添削していただき、力をつけていきました。面接対策としては、友人と面接官役を交互に行い、お互いの受け答えを評価し合うことで改善していきました。先生方にも積極的に面接官役をお願いし、改善点を指摘していただきました。模擬授業の対策としては、板書、授業の組み立て方、発問の仕方について、各自治体の教育委員会のホームページから方針等を確認し、それを基に先生方と一緒に練習しました。
 
作新大での学びはどのように役立ちましたか?
 教員採用試験の勉強を本格的に始める前は、陸上競技部 でマネージャーをしていました。陸上競技部では、コミュニケーションを大切にしていて、監督・選手・マネージャー間の信頼関係が築かれています。マネージャーの私は、選手が競技に専念できるような環境作りや声かけを積極的に行いました。この経験を通して、先生や目上の人との関わり方、選手一人一人への声かけの仕方等を学び、精神的にも大きく成長することができました。教員として必要な力を総合的に身につけることにも繋がったと思います。
 陸上競技部での経験は自分の強みになり、二次試験の面接での自己アピールにも役立ちました。勉強ももちろん大切ですが、色々なことに挑戦することが自分にとってプラスになると感じました。
 
後輩へのメッセージをお願いします
 作新学院大学の発達教育学科では、小学校教諭の勉強だけでなく特別支援教育の勉強もできます。通常の学校の教員になろうと思っている方でも、特別支援教育についての知識が必要になってくることが多々あると思うので、必ず役に立つ知識ばかりだと感じています。また、作新学院大学の先生方は、勉強面だけでなく、個人的な悩みや学生生活のこと等、どんなことにも親身になって相談に乗ってくれます。悩んだ時には一人で抱え込まず、先生方や同じ目標を持った友人に相談しながら乗り越えてください。応援しています。


和歌山県公立小学校合格  赤松 航洋さん (新宮高等学校出身)

  • インタビュー4
    赤松 航洋さん

教員をめざすきっかけを教えてください
 教員になりたいと思ったのは小学3年生の頃からです。当時さまざまな事情で問題のあった私と、真摯に向き合い一緒に考えてくださった当時の担任の先生に憧れ、その後もたくさんの良い先生方と巡り会うことができ、教員になりたいという気持ちがより強くなりました。
 将来は、子どもたちが悩み考える時に、子どもたちの支えになるような教員になりたいと思います。子どもたちが自分で試行錯誤しながら考え、答えを導き出す。もし答えが出なくても、考えを巡らせるという経験を一度でも多くできるように、選択肢をたくさん提示できるように、動いていきたいと思います。
 
合格に向けてどのような準備をしましたか?
 教員採用試験の準備を開始した時期は、1年生の6月です。教員になるためには、実際に児童生徒がどのような部分で困り感があるのか、好き嫌いがあるのか、どのように思っているのかを知ること、そして、それを活かすことが必要であると考えました。そこで、1年生の6月から大学近くの個別指導塾でアルバイトを始めることにしました。
 アルバイト先での経験から、少しずつ児童生徒の考えていることが分かるようになり、そのおかげで、大学の講義内容をより深く理解できるようになりました。また、私のアルバイト先の塾では、小中高と幅広く児童生徒を教えていました。教員採用試験では、各都道府県によってばらつきはあるものの、幅広い学年からの問題が出題されます。それらを考える上で、児童生徒と一緒に自分自身も問題の解き方を考え、理解できるように言語化して教えるということは、非常に良い勉強になっていたと思います。
 その他、講義の復習ももちろん大切です。講義での学びをもとに、実際に指導案作成や授業設計を考えて実行していくことが一番重要だと思います。実際にやってみることで、それが自分自身の血肉になっていきます。また、教員採用試験の問題に関する情報を集めることも非常に大切です。私の場合、3年生の後期には自分が受ける教員採用試験の傾向等を調べていました。
 
作新大での学びはどのように役立ちましたか?
 作新学院大学での学びの中で、最も心に残っていることは、やはり「児童生徒について考える」ということだと思います。大学入学後、私が最も考えさせられたことは、「授業を受ける者としては大学生は一人前だが、実際に授業を行うということに至っては素人である」ということです。私たちは小学校から高校までの12年間、「授業を受ける者」として教員の話を聞いてきましたが、教員をめざすということは立場が逆転するということです。実際これまで、説明が分かりやすい先生、逆に分かりにくい先生等を「授業を受ける者」として評価してきました。しかし、これからは自分が「評価される」立場になります。児童生徒にとって分かりやすいと感じられる授業を行うにはどうすればいいのか、児童生徒についてさまざまな角度から考え、試行錯誤していく必要があります。そのことは 教職実践センター の先生方の授業で、毎回考えさせられます。その思案の時間があったからこそ合格に至ったと思いますし、教員となった時に必ず役に立つと思います。
 また、「理想と妥協を考えて実現させる」ということも作新学院大学での大切な学びの一つです。これは、玉城先生 と何度もお話や相談をさせていただいた中で、教えていただいたことです。「実現させる」ということは殆どの場合、考えている一人だけでは成り立たず、二者間ないし三者間で決まります。理想ばかりを押し付けても相手の都合もあるため、理想の100%を実現することはできません。実現にまで漕ぎ着けるためには、理想の中の一番大切な根幹を達成できるまで、妥協することも必要です。これは教員としても大切な考え方であり、この考え方は教員採用試験や就職活動の際にも役立ちました。
 
後輩へのメッセージをお願いします
 作新学院大学の良いところは、先生方との距離が近いところだと思います。作新学院大学の教員養成課程は、少人数制のため先生方に話しかけやすく、話す機会も多いと思います。また、大学の教職実践センターに足を運べば、間近で経験豊富な先生方とお話ができるという点も良いところです。先生方も真摯に対応してくださる方ばかりなので、臆することなく話しかけていくことで自分の学びにも繋がります。
 作新学院大学は、自分自身が努力や強い意志を持って望めば、しっかりと実ることができる環境にあります。そういう面で非常に良いと思います。