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人間文化学部の野村勝彦特任教授が「第14回JICA理事長表彰」を授与されました

人間文化学部の野村勝彦特任教授が「第14回JICA理事長表彰」を授与されました
(最終更新日:2019/04/02)
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    表彰式(野村先生/3列目右から3番目)

2018年10月19日
写真提供 国際協力機構(JICA)
 独立行政法人国際協力機構(JICA)による第14回JICA理事長表彰式が、2018年10月1日(月)に、JICA市ヶ谷ビル国際会議場で開催され、人間文化学部の野村勝彦特任教授に「JICA理事長賞」が授与されました。
 
 野村勝彦特任教授は、アフガニスタン国において「誰一人取り残さない教育」の実現を目指し、障害児への教育機会の拡充のため、JICAプロジェクトの運営に貢献をしてきました。アフガニスタン国は治安の悪化により、2014年3月以降、日本人の渡航ができなくなりましたが、野村特任教授は、テレビ会議や第三国での指導、日本での研修受け入れ等を通じて、アフガニスタン国内の全ての教員養成短期大学で導入される特別支援教育(聴覚・視覚)に関する教科書6冊、そのうち視覚障害に関する教科書3冊を、文化や言語の壁を乗り越え、アフガニスタン国のカウンターパートを支援して執筆しました。また、カウンターパートが教員養成学校の教官に教科書の使い方を指導できるよう、技術支援を行いました。
 
 なお「JICA理事長賞」とは、JICAが毎年、国際協力事業を通じて開発途上国の人材育成や社会発展に多大な貢献を行った個人・団体に対し、その功績をたたえ、表彰しているものです。

 
 
野村特任教授のコメント アフガニスタン国は、「シルクロード」の中間位置にある国で、アフガニスタン国出土の宝石ラピスラズリが紺玉帯として奈良の正倉院御物に収められており、古くからアフガニスタン国とは文化的にも深くつながってきました。現在、アフガニスタン国は国家教育戦略(NESPⅡ、Ⅲ)を立て、国内の不安定な政治状況にある中、障害のある子ども達に対して支援を行うために、特別支援教育の教員養成に力点をおく方針が出されています。今回、微力ながらJICAプロジェクトに参加させていただきました。今後、さらにアフガニスタン国の障害のある子ども達が適切な教育を受け、国の発展に役立つことを願っています。
 

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写真提供 国際協力機構(JICA)