作新学院大学からのお知らせ

【学生インタビュー】教員採用試験合格者:高等学校(商業)

【学生インタビュー】教員採用試験合格者:高等学校(商業)
(最終更新日:2025/12/12)

2025年12月12日
 令和8年度「栃木県公立学校教員採用試験 高等学校(商業)」に合格した 宇賀神 由羽さん(経営学部 経営学科4年)に、本学での学びや試験勉強について聞いてみました。
⇒教職をめざす学生への支援体制は こちら
栃木県公立高校教員(商業)合格
 宇賀神 由羽さん
(宇都宮商業高等学校出身)

  • インタビュー

教員を目指すきっかけを教えてください
 私が教員を目指すようになったのは、高校3年生の夏頃です。それまで自分の未来が想像できず、進路に悩む毎日を送っていました。ある時、作新学院大学に入学した先輩が残した入試報告書の中で、「教員になりたい」という言葉を見た時、今までの人生でたくさんの先生に助けていただいたことが思い起こされ、私の中で教員とは、自分の可能性を信じてくれる身近な存在の一つであることを強く認識しました。今度は自分が、生徒にとってそのような存在でありたいと思うようになり、教員を目指すようになりました。
 
 今後は、幅広い視野と確かな指導力を身に付けることを意識し、自分が行う授業への省察を重ねながら、「主体的・対話的で深い学び」を実現していきたいです。また、高校時代の恩師のような、生徒の心に寄り添い、成長の背中を押してあげられるような、信頼と安心のある教員を目指していきたいと考えています。
 
合格に向けてどのような準備をしましたか?
 本来、教員採用試験は大学4年次から受験可能ですが、令和7(2025)年度栃木県公立学校新規採用教員選考から、大学3年生を対象とした特別選考が新設されました。教員採用試験は、1次試験に筆記試験、2次試験に論作文試験と面接試験によって構成されています。新たに新設された特別選考では、大学3年次に1次試験の受験を可能とし、この特別選考の1次試験合格者は、翌年の採用選考において1次試験を免除し、2次試験から受験することができます。
 
 この年、私はちょうど大学3年生だったので、この制度の対象者に該当しました。チャンスは一回でも多い方がよいと感じ、挑戦的な気持ちで受験を申し込み、勉強を始めました。1次試験は、専門科目と教職・一般教養が出題されます。どちらも 資格取得支援室教職実践センター にていただいた過去問をとにかく繰り返し解きました。出題範囲が広いため、「できないところをできるようにする」よりも、「ここは絶対に落とさない」ということを意識しました。1次試験は4年生の先輩方と一緒に受験するため、分からないところは先輩方にも相談しながら進め、無事合格することが出来ました。
 
 一年後の大学4年次、1次試験が免除されるため、2次試験の対策に集中することができました。論作文対策や面接対策は二ヶ月ほど前から教職実践センターの先生にサポートしていただき進めました。担当の先生は、論作文や面接の右も左も分からなかった私に、丁寧にご指導くださり、たくさん温かいお言葉をかけてくれたので、当日は自分を信じて前向きにやり切ることができました。その先生は今では私の憧れの先生の一人です。
 
 「大学3年生を対象とした特別選考」にて段階的に受験したことで、それぞれの試験において確実に対策の時間を確保できたため、挑戦してよかったです。
 
作新学院大学での学びはどのように役立ちましたか?
 教育実習での学びは、大学生活での学びの中でも印象に残っています。実習期間中は、県内の商業高校にて二週間に渡り、計3回の授業・計18回の授業見学を行いました。その間には、学校行事への参加、研究授業等の経験もさせていただき、大変貴重な二週間となりました。教育実習を通して、教育現場のリアルを体感したことで、生徒と信頼関係を築くために自分から働きかけることの重要性や、状況に応じて臨機応変な判断をする意識の必要性を改めて認識しました。そして、より一層生徒のために教員として働きたいという思いが大きくなりました。
 
 教育実習がかけがえのない財産となった背景には、お世話になった指導教諭をはじめとする実習校の先生方、担当クラスの生徒の皆さん、他大学の実習校の方々、大学の先生方や職員の方々の存在があるため、とても感謝しています。
 
後輩へのメッセージをお願いします
 作新学院大学には、学生の声を自分事として親身になって受け入れてくれる先生方や職員の方が多いと感じています。私は、教員を目指す道のりの中で、日々の授業や教育実習や教員採用試験などやりがいと同じくらいに不安に感じることも数多くありました。そんな中、先生方に不安を打ち明けた時、温かく、そして真摯に向き合ってくれたからこそ、教員採用試験までの道のりを前向きに歩み切ることが出来たと感じます。
 
 作新学院大学では、資格取得支援室など、学習面で手厚いサポートを受けられます。先生方や環境はもちろん大学そのものが身近な存在に感じられる点が魅力に感じています。私は、大学は、自分から門を叩かなければ始まらない場所と考えています。皆さまの学生生活が悔いなく実りあるものになることを願っています。