作新学院大学からのお知らせ

平成27年度 教職実践センターシンポジウムが開催されました

平成27年度 教職実践センターシンポジウムが開催されました
(最終更新日:2019/02/27)

2015年11月25日
平成27年11月14日(土)、大橋グレース愛喜恵さんを講師に招いて、作新清原ホールにて教職実践センターシンポジウムが開催されました。 当日は一般の方や学生等を含め121名が参加、大橋さんは、初対面で、酸素吸入しながらの来校でしたが、表情が明るく、目が輝きいきいきとしているのが印象的でした。

  • 講演内容
  • 講演内容
  • 講演内容

以下は、講演内容の抜粋です。
 自己紹介から入る。18歳まで健常者として生活。栃木県立茂木高等学校柔道部で活躍。アメリカのナショナルチームの一員として、世界各国で試合をしていた。卒業間際に発病(目が見えなくなる)。入院したが、なかなか原因が分からず、ようやく20歳のときに「多発性硬化症」と判明。リハビリも頑張ったが、自由に体が動かないことにストレスを感じる日々が続く。
 リハビリ施設で「自分でやれることは自分で行う」が、自己肯定感がどんどん低下していく。念願の自宅にもどるが、バリアフリーに改築してくれて過ごしやすかったけれど、震災の後、大阪の「自立生活夢宙センター」で生活を始め、そこで「自立」について考え始める。
 「自立生活夢宙センター」では、どのような重度の障害があっても、地域で堂々と自立生活を送れるように応援してくれています。ここでいう「自立生活」とは、①自分で選ぶ(自己選択)②自分で決める(自己決定)③自分に責任を持つ(自己責任)と考えているので、買い物もヘルパーさんの支援を受けながら自分で行い、自分で食べたいものをつくり食べます。などを「自立生活夢宙センター」の普段の生活の様子のDVDやご自分のマンションでの生活の様子のDVDなどの映像を使いながら具体的に講演されました。
 最後に、「自分らしく堂々と生きていく強さ、仲間を思いやる・大切に想える優しさ、そしてなによりも一度しかない人生・・・・・・楽しくいきていくために・・・」とういうことをお話しされました。
 いくつかの難病を受け入れながら、前向きに明るく、自分でできることを精一杯行いながらも、相手のことを想う優しさをいつも心に秘めていることが、強く感じることができました。
 講演会終了後は、参加してくれた同級生や茂木高校・芳賀中学校の柔道部の生徒たちと記念写真も撮って、和気藹々とした雰囲気の中で終了することができました。